みなさんこんにちは!
連載としてFP(ファイナンシャルプランナー)3級の資格試験に対応する内容を解説していきたいと思います。
FP試験の内容は日常生活にも深く関わってくる内容が多いので、資格取得を予定していない方でもQOLアップにつながる内容が多いと思いますのでぜひ参考にしてください!
私が独学でFP2級に1ヶ月で合格した経験をもとに、同じように独学でがんばっている方など少しでも多くの方の受験の手助けになれたら嬉しいです!
※試験範囲は変更・追加となる場合がありますので、常に最新情報のチェックをお願いします。
今回は公的年金制度についてです。
少子高齢化社会
今回から年金について確認していきますが、初回は年金の制度についての背景と大まかな仕組みを確認していきましょう。
まずは少子高齢化社会について見ていきます。
高齢化
- 平成25年、日本の平均寿命は男性79.59歳、女性86.35歳に達し、世界有数の長寿社会となりました。
- 高齢化の進展に伴い、介護が必要な寝たきりや認知症の高齢者が急増すると予測されています。
- 今後、老年人口が増加し、数年後には人口の約3割が高齢者になると予想されています。
- 特に75歳以上の後期高齢者の増加が顕著です。
少子化
- 昭和57年以降、年少人口(15歳未満)は減少し続け、65歳以上の老年人口を下回りました。
- 少子化は高齢者比率を高め、年金財政に大きな影響を与えます。
- 少子化の主な原因には、女性の高学歴化や未婚者の増加が挙げられます。
- 出生数は年間100万人を割りました。
合計特殊出生率:
- 合計特殊出生率とは、15歳から49歳の女性が一生に生む子供の数の平均を指します。平成25年の数値は1.43で、人口を維持するための水準である2.07を大きく下回っています。
日本の公的年金制度
基本概要
- 公的年金制度は老後の所得保障を担う重要な制度です。
- 日本国内に住所を有する20歳以上60歳未満のすべての人は、国民年金に強制加入します(国籍は問わない)。
二階建ての年金制度
- 国民年金:基礎年金制度としてすべての人が加入。
- 厚生年金:会社員や公務員などの被用者が加入。
被保険者の区分
- 第1号被保険者:自営業者、学生など(20歳以上60歳未満)。
- 第2号被保険者:厚生年金保険に加入している会社員や公務員。
- 第3号被保険者:第2号被保険者に扶養されている配偶者。
年金給付の種類
- 老齢年金
- 国民年金:老齢基礎年金
- 厚生年金:老齢厚生年金
- 障害年金
- 国民年金:障害基礎年金
- 厚生年金:障害厚生年金
- 遺族年金
- 国民年金:遺族基礎年金
- 厚生年金:遺族厚生年金
世代間扶養
- 公的年金制度は世代間扶養方式を採用しています。現在の年金受給者のための資金は、現在の労働世代が納める保険料で賄われています。これは、現役世代が将来年金を受給する際も同様に、将来の現役世代からの保険料で賄われるという仕組みです。
まとめ
今回の内容は年金について理解を深めてもらうための回になりますので、試験とはあまり関係はないところです。
しかし、前提を理解しておくと細かい内容が理解しやすくなるので、余裕のある方は年金制度の背景を確認しておくといいでしょう。
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