みなさん、こんにちは!
今回から、FP(ファイナンシャルプランナー)3級試験の「タックスプランニング(税金)」分野の解説をスタートします。
「税金」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、FP試験の中でも日常生活に直結する、とても役立つ分野です。資格取得を目指す方はもちろん、試験を受ける予定がない方にとっても、知識をつけることでQOL(生活の質)の向上につながりますので、ぜひ参考にしてください!
私自身、独学でFP2級に1ヶ月で合格した経験があります。そのノウハウを活かして、独学で頑張る皆さんの力になれるよう、分かりやすく解説していきますね。
※学習の注意点
税制は毎年改正されます。試験対策としては、受験する年度の「法令基準日」に基づいた最新情報を必ずチェックするようにしましょう。
1. タックスプランニングとは?
タックス(Tax)とは税金のこと。つまり、タックスプランニングとは「税金対策(節税)を含めた資金計画」のことを指します。
私たちの生活とお金は、切っても切れない関係にあります。
特に会社員の方は、税金が給与から天引き(源泉徴収)されているため、「自分がいくら税金を払っているか詳しく知らない」という方も多いのではないでしょうか?
しかし、これからは「自分で税金をコントロールする時代」です。
iDeCoやNISA、ふるさと納税など、制度を正しく理解して活用することで、手元に残るお金を増やすことができます。
2. 可処分所得(かしょぶんしょとく)
FP試験で頻出のキーワードが「可処分所得」です。
よく「額面年収」や「手取り」という言葉を使いますが、FPでは以下のように定義します。
- 額面(収入): 会社から支給される総支給額
- 可処分所得: 税金や社会保険料を引いた、自由に使えるお金(手取り)
【重要】可処分所得の計算式
可処分所得= 年収 – 社会保険料 + 所得税 + 住民税
税金や社会保険料が上がれば、当然この「可処分所得」は減ってしまいます。タックスプランニングの目的は、適切な節税対策を行うことで、この可処分所得を最大化することにあります。
3. 日本の税制度の分類
税金にはさまざまな種類がありますが、FP3級試験では「誰に払うか」「誰が払うか」「どうやって決まるか」という分類がよく問われます。
① 誰に払うか?(国税と地方税)
税金を納める相手によって2つに分かれます。
| 分類 | 納付先 | 具体例 |
| 国税 | 国 | 所得税、法人税、消費税、相続税、贈与税 |
| 地方税 | 都道府県・市区町村 | 住民税、事業税、固定資産税 |
※地方税はさらに「道府県民税」と「市町村民税」に分かれます。
② 誰が負担するか?(直接税と間接税)
「税金を納める義務がある人(納税義務者)」と「実際に税金を負担する人(担税者)」が同じかどうかで分類します。
- 直接税
- 納税義務者 = 担税者
- (例)所得税、法人税、相続税など
- 稼いだ人(自分)が、自分の税金を直接納める仕組みです。
- 間接税
- 納税義務者 ≠ 担税者
- (例)消費税、酒税など
- 私たちは買い物の際にお店に消費税を払いますが、国に納めるのは「お店」です。負担する人と納める人が異なるため「間接税」と呼ばれます。
4. 税額の決定方式(申告納税と賦課課税)
最後に、「誰が税金の計算をするのか」という決定方法の違いです。ここも試験に出やすいポイントです!
① 申告納税方式(しんこくのうぜい)
納税者が自分で税額を計算し、申告・納付する方式です。
- 主な税金: 所得税、法人税、相続税、贈与税など
- ポイント: 日本の国税の多くはこの方式です。「確定申告」はこの手続きにあたります。
- ※会社員の場合、会社が代わりに計算(年末調整)してくれますが、基本の仕組みは「申告納税」に分類されます。
② 賦課課税方式(ふかかぜい)
国や地方公共団体が税額を計算し、納税者に通知する方式です。
- 主な税金: 固定資産税、自動車税、個人住民税(普通徴収分)など
- ポイント: 自分では計算しません。役所から「今年は〇〇円払ってください」という納付書が届きます。
- ※厳密には、地方税法上では「賦課徴収(ふかちょうしゅう)方式」と呼ばれますが、FP試験では「行政が処分により確定する=賦課課税」のグループとして理解しておきましょう。
まとめ
今回はタックスプランニングの入り口として、税金の基本的な仕組みについて解説しました。
【今回の重要ポイント】
- 可処分所得 = 収入 - (社会保険料 + 税金)
- 所得税は「国税・直接税・申告納税方式」
- 消費税は「国税・間接税・申告納税方式」
- 固定資産税は「地方税・直接税・賦課課税(徴収)方式」
次回は、FP試験のタックス分野で最も重要な「所得税」の仕組みについて、詳しく掘り下げていきます。
「10種類の所得」など覚えることが多い分野ですが、一つずつ攻略していきましょう!
それでは、お疲れ様でした!


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