【FP講座】ライフプラン表、キャッシュフロー表作成について【ライフプランと資金計画】

FP試験対策講座

みなさんこんにちは!

連載としてFP(ファイナンシャルプランナー)3級の資格試験に対応する内容を解説していきたいと思います。
FP試験の内容は日常生活にも深く関わってくる内容が多いので、資格取得を予定していない方でもQOLアップにつながる内容が多いと思いますのでぜひ参考にしてください!

私が独学でFP2級に1ヶ月で合格した経験をもとに、同じように独学でがんばっている方など少しでも多くの方の受験の手助けになれたら嬉しいです!
※試験範囲は変更・追加となる場合がありますので、常に最新情報のチェックをお願いします。

今回はライフプラン表、キャッシュフロー表作成についてです。

ライフイベント表の作成

ライフイベント表の作成目的

相談者が漠然と考えている将来の予定や希望を具体的に表にすることで、これを明確化します。これにより、本人だけではなく、ファイナンシャルプランナー(FP)も相談者の人生に対する考え方を理解しやすくなります。

ライフプランは個人が他人と同じように生きるためではなく、自分らしく生きるために作成します。平均的な生活のようなあいまいなものは個人の感覚によって変わるため、FPは相談者の個別事情を考慮して具体的にアドバイスすることが重要です。

ライフイベント表の例

以下はライフイベント表の例です

  • 西暦と年齢: 各家族メンバーの年齢が縦軸に、西暦が横軸に列挙されます。
  • ライフイベントと金額: 各年の主要なライフイベント(例: 一郎さんが2012年に車を買い替える、150万円見積もる。太郎さんが2011年に幼稚園に入園、そのために50万円必要)。
西暦年齢ライフイベント金額 (万円)
20115太郎さん:幼稚園入園50
201240一郎さん:車の買い替え150

作成手順

  1. 家族構成をリストアップ: 各家族メンバーの名前と年齢を記入。
  2. 予定されているライフイベントを記入: 各年に発生する予定のイベントとその費用を記載。
  3. 年数と年齢を追記: 縦軸に西暦、横軸に年齢を追記し、時系列での計画を確認。

キャッシュフロー表の作成

キャッシュフロー表には単年キャッシュフローと連年キャッシュフローがありますが、FPとしてより重要なのは連年キャッシュフローになります。

単年キャッシュフロー

単年キャッシュフローは1年間の家計の総収入から総支出を差し引いた結果、貯蓄残高を示すものです。
収入-支出

連年キャッシュフロー

連年キャッシュフローは、将来のライフプランに基づき、収入、支出、年間収支、貯蓄残高などを予測しまとめたものです。

キャッシュフロー表の構成項目

  1. 家族構成: 各家族メンバーの年齢と西暦を追記。
  2. ライフイベント: 予定される主要なライフイベントとその費用を記入。
  3. 収入と支出: 各年の予想収入と支出を記入。
  4. 上昇率: 収入や支出の上昇率を予測して記入(例: 給与収入は3%上昇と見込む)。
  5. 年間収支と貯蓄残高: 各年の収支と貯蓄残高を計算し、記入。

キャッシュフロー表の例

西暦年齢ライフイベント収入 (万円)支出 (万円)年間収支 (万円)貯蓄残高 (万円)
202440車の買い替え6004501503000
202541住宅ローン返済6204601603160

キャッシュフロー表作成に必要な6つの係数

  1. 終価係数: 現在の額から将来の額を求める。
  2. 現価係数: 将来の額から現在の額を求める。
  3. 減債基金係数: 将来の額から毎年の積立額を求める。
  4. 資本回収係数: 現在の額から年金額や年間返済額を求める。
  5. 年金終価係数: 毎年の積立額から将来の金額を求める。
  6. 年金現価係数: 将来の年金額から現在の金額を求めるや毎年の返済額から借入可能額を求める。

各係数の使用例

  • 終価係数: 現在100万円を5年間年利3%で運用すると将来いくらになるか。
  • 現価係数: 5年後に100万円が欲しい場合、現在いくら必要か。
  • 年金現価係数: 10年間毎年10万円を受け取るためには、現在いくら必要か。
  • 資本回収係数: 100万円を10年間で年金として取り崩す場合の年間金額。
  • 年金終価係数: 毎年10万円を10年間積立てると将来いくらになるか。
  • 減債基金係数: 10年後に100万円を作るためには毎年いくら積立てる必要があるか。

それぞれが2つずつが対(つい)になっているイメージを持ってください。
これらの係数を使って表作成を考えていくのですが、試験では、こういう場合はどの係数を使うのが適当かどうか、といった問われ方もしますので実際の使用例のイメージをよく覚えておきましょう。

また、試験では以下のような表が与えられますので、実際に計算はしなくても大丈夫です。

過処分所得について

収入の中で実際に使えるお金のことを示します。所得税、住民税、社会保険料などを差し引いた後の金額です。いわゆる手取り収入のことです。

・計算例

  • 年収が600万円で所得税、住民税、社会保険料が合計150万円の場合、過処分所得は450万円です。

個人バランスシートの作成

バランスシートとは、一定時点の資産、負債、純資産を時価で評価してまとめたものです。
資産合計、負債合計、純資産合計を記入します。

バランスシートについては試験ではあまり重要ではないので参考までに確認しておきましょう。

バランスシートの例

資産金額 (万円)負債金額 (万円)
現金500住宅ローン3000
株式200自動車ローン100
不動産2500学資ローン200

まとめ

試験においては、キャッシュフロー表を作れというような問題は基本的に出ませんので、実際の作り方等はおいおいでもいいかと思いますが、ためしに自分の表を自分で作ってみるというのもオススメです。そうすると具体例として一番よく理解ができると思います。
ここでは各種係数の使い方を把握しておくということが重要になりますので、そこを重点的に覚えておきましょう。

この記事を書いた人

携帯販売の仕事をきっかけにお金の知識を身に着けたいと思いFP(ファイナンシャルプランナー)の資格試験を受験、1ヶ月の集中勉強により見事FP2級に一発合格。
その後も人生のQOLアップを目指し、日商簿記2級や宅建士資格等の資格取得に成功。
これらの経験と資格をもとに多くの人のQOLをアゲたい!と思い当ブログを鋭意更新中です!

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