みなさんこんにちは!
連載としてFP(ファイナンシャルプランナー)3級の資格試験に対応する内容を解説していきたいと思います。
FP試験の内容は日常生活にも深く関わってくる内容が多いので、資格取得を予定していない方でもQOLアップにつながる内容が多いと思いますのでぜひ参考にしてください!
私が独学でFP2級に1ヶ月で合格した経験をもとに、同じように独学でがんばっている方など少しでも多くの方の受験の手助けになれたら嬉しいです!
※試験範囲は変更・追加となる場合がありますので、常に最新情報のチェックをお願いします。
今回からは新しい分野に入ります!ライフプランと資金計画についてです。
主にライフプランニングは現役世代、リタイアメントプランニングは現役リタイア後の生活についてですね。
ライフプランニングとリタイアメントプランニングを合わせてライフリタイアと呼ぶこともあります。
どちらにしても計画的に限られた資金を活用していかないといけません。
そこでFPが一緒に人生を通してのお金の使い方を計画しましょう、ということですね。
まずはライフリタイアの計画とは何ぞや、というところを確認していきましょう。
ライフデザインとライフプラン提案書の作成
ライフプランニングについて学習を進めるにあたり、最初にライフデザインとライフプラン提案書の作成について説明します。
ファイナンシャルプランナー(FP)は、相談者の相談を受けながらライフプランを作成することが主な仕事です。ここでは、ライフプラン提案書の作成の意義を見ていきましょう。
依存型ライフプランと、自立型ライフプランの必要性について考えてみましょう。かつては、雇用制度や年功序列賃金制度、公的年金制度が充実していたため、依存型のライフプランが主流でした。つまり、国や会社に任せきりで、自分がどれだけ税金や保険料を払っているのかもわからない状態でした。
これは日本では昔ながらの終身雇用制度、年功序列賃金制度、公的年金制度などが永遠に続くと信じられてきたからですね。
しかし、現在では、みなさんご存知のように、雇用経済が多様化し、雇用形態が多様化しています。多くの企業が実力主義の賃金制度を導入していますし、公的年金制度の信頼性も低下しています。これらの変化に対応するため、個人が情報収集と選択を行い、経済的自立意識を持って生活する必要があります。
現に、アメリカ等の終身雇用や年功序列の無い海外ではFPは非常に社会的意義の高い職業として重宝されていますし、今後日本でもそのような時代になっていくでしょう。
FPは自己責任の時代の中で、相談者のお金や時間に関するメリットを提供するため、相談者の現状を分析し、問題点を発見し、その解決策を提案する仕事ということですね。
キャッシュフロー
ライフプラン、人生に必要なものの領域には「生きがい」「健康」「経済」の三つがあるといわれ、このなかでファイナンシャルプランナーは主に経済のプラン、つまりファイナンシャルプランを中心に行われます。
ファイナンシャルプランは、住宅取得、教育資金、老後資金などの人生で大きなライフイベントに備えるための資金計画を立て、収入と支出の資金の流れの中にどのように計画を組み込むかを位置づけて、全体のキャッシュフローを管理することが中心です。
このキャッシュフローとは、直訳でお金の流れを意味します。FPはライフプラン、つまり人生の全体を意識しながら、人生で必要なイベントがあることを意識しつつ、経済的な資金計画を行います。
ライフプランの手順
続いてライフプランの手順を確認していきます。
まず、相談者の生きがいや将来の目標や計画を明確にします。ライフデザインには、結婚や子供の有無、持ち家か賃貸か、親の介護などが含まれます。これに基づいて具体的なライフプランを立て、ライフイベント表やキャッシュフロー表を作成します。
ライフイベント表とは、相談者とその家族の将来の予定や希望する計画を時系列に沿って表にしたものです。イベントごとの必要額を見積もり、現在価値で算出します。その後、キャッシュフロー表でこれを将来価値に直します。
将来価値は、物価上昇などを考慮して計算します。現在価値に1プラス変動率の経過年数乗を掛けたものを計算します。これにより、将来の資金計画が明確になります。
将来価値=現在価値×(1+変動率)経過年数
年間収入から年間支出を引いた額が貯蓄です。
可処分所得は年収から所得税や住民税、社会保険料などを差し引いたものです。
年間支出は基本生活費や住居費、教育費、保険料などが含まれます。
ライフイベント表は、キャッシュフロー表を作成する際に年末年齢で表記します。所得の計算やその他の収入支出も年末年齢に基づいて行います。所得税の扶養控除などの年齢も年末年齢を適用します。
最後に、一度立てたライフプランでも本人の事情や社会情勢の変化等により計画を変更したほうがよい場合もあるため、必要に応じて問題点の分析、解決策の提案、定期的な見直しなども重要です。
まとめ
このあたりは話だけ聞いてても正直あまり内容が見えてこないと思いますので、次回に実際の表作成の流れを解説していきたいと思います!
ここでは「キャッシュフロー」の概念が日常生活においてあまり馴染みのない方もいらっしゃるかと思いますので、言葉の意味をしっかりと確認しておきましょう。
コメント