みなさんこんにちは!
連載として、FP3級の資格試験に対応する内容を分かりやすく解説していきます。
FP試験の学習内容は、日常生活や家計に直結する「知っているとお得な情報」ばかりです。資格取得を目指す方はもちろん、そうでない方でも生活のQOL(生活の質)アップにつながる内容が満載ですので、ぜひ参考にしてくださいね!
私自身が独学でFP2級に1ヶ月で一発合格した経験も踏まえ、同じように独学でがんばっている方や、初学者の方の力になれたら嬉しいです! (※税制などの試験範囲は法改正で変更される場合がありますので、常に最新情報のチェックをお願いします!)
今回は、タックスプランニング分野の中でも非常に重要な「税額控除(ぜいがくこうじょ)」についてです。
1. 税額控除とは?
「税額控除」とは、課税所得金額に税率をかけて計算した「所得税の合計額」から、直接一定の金額を差し引くこと(控除)です。
所得から差し引く「所得控除(医療費控除や扶養控除など)」とは違い、計算された税金そのものを直接減らしてくれるため、節税効果が非常に高いのが特徴です。「払う税金が直接安くなる、とってもお得な制度」と覚えておきましょう!
今回は、FP3級でよく狙われる2つの税額控除を確認します。
2. 配当控除(はいとうこうじょ)
配当控除は、株式の配当金など(配当所得)に対する「二重課税」を回避するための控除です。会社の利益にはすでに法人税がかかっており、そこから配当されるお金にさらに所得税をかけると二重で税金を取ることになってしまうため、それを調整する役割があります。
- 対象となるもの:総合課税を選択した一般的な配当所得
- 対象とならないもの:申告不要制度や、申告分離課税を選択した配当所得
💡間違いやすいポイント 配当控除を受けるには、確定申告で「総合課税」を選ぶ必要があります。「申告不要(源泉徴収のみで終わらせる)」を選んだ場合は、配当控除は使えないので注意してください!
控除額は、課税総所得金額等が1,000万円以下の場合は「配当所得金額の10%」など細かく決まっていますが、3級では「配当控除=総合課税を選んだ場合のみ使える」という基本を押さえておけば大丈夫です。
3. 住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)
マイホームをローンで購入した人の強い味方!通称「住宅ローン控除」です。配当控除よりもFP試験での出題頻度が圧倒的に高いので、要件をしっかり覚えましょう。
適用要件(絶対に覚える数字!)
- 対象:自己居住用の家屋、または家屋と土地を同時取得するためのローン(※土地のみの購入はNG)
- 床面積:50平方メートル以上(かつ、床面積の2分の1以上が自分の居住用であること)
- 取得者(自分):配偶者や生計を一にする親族からの取得(身内からの購入)ではないこと
- 入居のタイミング:取得後6ヶ月以内に入居し、その年の12月31日まで引き続き住んでいること
- ローンの返済期間:10年以上
🚨改正のポイント&間違いやすいポイント!
過去のテキストなどには「中古住宅の場合、築年数が20年以内(耐火建物は25年以内)」という要件が書かれていることがありますが、この築年数要件は法改正により【撤廃】されました! 現在は、築年数に関わらず「昭和57年以降に建築された住宅(新耐震基準適合住宅)」であれば対象になります。古い知識のまま引っかけ問題に引っかからないように注意しましょう!
所得要件と控除額
- 所得制限:控除を受ける年の合計所得金額が2,000万円以下(※以前は3,000万円でしたが法改正で引き下げられました)
- 控除額の計算:住宅借入金等の年末残高 × 控除率(0.7%) (※令和6年〜7年入居の場合。一般住宅や認定長期優良住宅など、住宅のエコ性能によって借入限度額が異なります。3級では「年末残高に対して0.7%が掛けられる」という基本構造を押さえておけば十分です)
手続きに関する注意点
ここも試験の頻出ポイントです!
- 確定申告: 控除を受ける初年度は、会社員であっても必ず「自分で確定申告」が必要です。2年目以降は、会社に書類を提出すれば「年末調整」で控除を受けることができます。
- 夫婦の共有名義: 夫婦で共有名義にして連帯債務で住宅ローンを組んだ場合は、夫婦それぞれが別々に控除を受けることができます。
- 繰り上げ返済のリスク: お金に余裕ができて「繰り上げ返済」をした結果、最初の借入日から完済までの期間が「10年未満」になってしまった場合、その年以降は住宅ローン控除が受けられなくなります。繰り上げ返済をする時はタイミングに注意が必要です。
4. 本日のまとめと確認クイズ!
住宅ローン控除は頻繁に税制改正が行われる分野です。「築年数要件の撤廃」や「所得要件の引き下げ(2,000万円)」など、最新の数字をしっかり頭に入れて試験に臨みましょう!基本の仕組みは変わりませんので、まずは数字のベースを固めることが合格への近道です。
それでは、最後に今日のおさらいクイズです!
📝 FP3級 チャレンジクイズ
問題: 会社員のAさんは、今年念願のマイホームを購入し、返済期間30年の住宅ローンを組みました。適用要件はすべて満たしています。Aさんが住宅ローン控除を受けるための初年度の手続きとして、正しいものは次のうちどれでしょう?
- 会社員なので、初年度から会社の「年末調整」だけで手続きが完了する。
- 初年度は自分で「確定申告」をする必要がある(2年目からは年末調整が可能)。
- 住宅ローンを組んだ銀行が手続きをしてくれるため、Aさんは何も手続きしなくてよい。
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【正解と解説】 正解は「2」です! 住宅ローン控除を受ける場合、会社員(給与所得者)であっても、初年度(1年目)は必ず自分で確定申告を行う必要があります。2年目以降は、税務署から送られてくる証明書を会社に提出することで、年末調整で控除を受けることができます。試験でもよく狙われるポイントなので、バッチリ覚えておいてくださいね!


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